祝儀袋(不祝儀袋)の包み方・渡し方
祝儀袋の包み方は、慶事と弔事で全く変わってきます。祝儀袋のマナーが完璧でも、渡すときのマナーが悪ければ台無しになってしまいます。ここでは、包み方の説明と、渡すときのシチュエーションや、マナーをご紹介したいと思います。
ご祝儀袋の包み方
- 祝儀袋、中包みの包み方
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慶事の場合は新札を用意し、お札の表側が上を向くように入れ、お札の肖像画が上に来るようにしてお札を入れます。
弔事の場合は、お札の裏側が上を向くように、新札を避け旧札を包むようにしましょう。
※新札の場合には、一度折り目を付けて入れると良いでしょう。
※下記タイプの他にも、封筒タイプの簡単な物など様々なタイプがあります。
- ① 中包みを広げると①のように広がりますので、中心にお金を置いてください。
- ② 慶事と弔事でお札の向きに気をつけ、中包みを折り戻していきます。
- ③ 元の状態までもどせば中包みは完成です。
- 祝儀袋、上包みの包み方
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先程包んだ中包みを、上包みの中央に置き、折り目の通りに包んでいきます。
慶事の場合は、上図と同じように、下側が上に重なるように折り込みます。
弔事の場合は、逆の重なり方になりますので、上側が上になるように注意してください。
祝儀袋の渡し方
- お渡しする際のマナー
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- 祝儀袋には、袱紗(ふくさ)が必要です。
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祝儀袋を裸で持参することは、大変失礼になります。水引のくずれや、祝儀袋の皺にもつながりますので、必ず、袱紗(ふくさ)に包んだ状態で持参しましょう。
袱紗にも様々な種類がありますが、用途によって使い分ける方が好ましいでしょう。 -
台付き袱紗つつみ袱紗(風呂敷状)挟み袱紗掛け袱紗
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台付き袱紗
お盆代わりにする事ができる袱紗です。ただし、台の大きさが限られますので、祝儀袋の大きさが限定されます。 慶弔兼用のタイプがほとんどで、中にある台を表と裏を使い分けて使用します。 - つつみ袱紗
金封のサイズに関わらず使用でき、家紋入りや、様々な柄要りもございます。 -
挟み袱紗
会場などへ用いるのに、簡略で扱いやすい袱紗ですが、台付き袱紗同様に、祝儀袋のサイズが決まっているため、お気をつけ下さい。 -
掛け袱紗
より丁寧な受け渡し方として使用します。また、自宅内において渡す場合もよく用いられます。 切手盆に祝儀袋を載せてその上に掛け袱紗を掛けてしてお渡しします。
また、道中移動の際は、別途、風呂敷(つつみ袱紗)で、お盆ごと包み運びます。
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台付き袱紗
- 祝儀袋をお渡しする
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ご祝儀をお渡しする際には、持参した袱紗から祝儀袋を取り出し、 祝儀袋の下方(先方に表書きが読める向き)を先方に向け、両手で手渡しします。
お盆を使った正式な受け渡しや、台付き袱紗の場合は、手渡しではなく、 台を滑らすよう(載せたままの状態)にお渡しください。
- 結婚祝いのマナー
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婚約、もしくは結婚式の日取りなどが決まっている場合、なるべく早めにお祝いを持参します。 出来ればお日柄のよい日を選び、午前中にお渡しするとよいでしょう。
披露宴等の会場で渡す場合は、下記の会場に持参する場合を参照してください。
- 出産祝いのマナー
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産祝いは母子が退院した後、生後7日目からお宮参りまでの間に伺いましょう。
母子共に安産であったことを確認して、祝いを持参しましょう
- 会場に持参する場合
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近年では、結婚式場や葬儀会場などに直接持参することも多くなりました。この場合は何れも受付の方に手渡しする事になります。
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受付の方に挨拶を述べた後、受付の目前で袱紗から祝儀袋を取り出し、 祝儀袋の下方(先方に表書きが読める向き)を先方に向けて、手渡しでお渡します。お渡しする際は、必ず両手で差し出すようにしましょう。
袱紗の包み方
台付き袱紗と、つつみ袱紗の包み方です。慶事と弔事では包み方が逆になります。
簡略式の挟み袱紗の場合は、慶事・弔事に関わらず、表向きにお入れ下さい。
- 慶事の場合
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- ①祝儀袋を袱紗中央より、やや左の方へ寄せて置く。
- ②左の角から、中央に折り込む。
- ③上、下の順番に中央に折り込む。
- ④右を裏へ折り返し、左の上下に小さく三角形ができれば完成です。
- 弔事の場合 弔事の場合は、慶事とは逆の折り方になりますので、ご注意ください。
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- ①不祝儀袋を袱紗中央より、やや右の方へ寄せて置く。
- ②右の角から、中央に折り込む。
- ③下、上の順番に中央に折り込む。
- ④左を裏へ折り返し、右の上下に小さく三角形ができれば完成です。